日本で唯一の赤い回向柱
大仏様を見ていても全く想像できないのだが、大仏様の体内には仏の魂の依代として「命の柱(ソクシン)」なるものが入っているのだそうだ。
その命の柱がなんとダライ・ラマ法王御来寺五周年記念(ダライ・ラマが来たなんてスゴイね!)として再現され、お堂の前に特別建立された。
さしずめ善光寺で七年に一度御開帳される前立ち本尊ならぬ「前立ち命の柱」と言えようか。
僕の知るところでは、白木の回向柱は全国に無数にあれど、赤い回向柱は日本でただ一つである。真っ赤な柱に金色のチベット文字が美しい。
聞くと『般若心経』や『ダラニ(真実の言葉)』が書かれているのだとか。ありがたや。
触れると仏の命を頂き、元気で長生き出来る
そんなわけでちょっと敬虔な気持ちになったところで、そっと赤い柱に触れてみた。ああ、これが大仏様を生かしている命の源か。
西方寺のチベット大仏を初めて見た時に、まるで生きているようだと思ったものだが、その秘密がこの命の柱にあったのですね。
住職に聞いてみると、命の柱に触れると大仏様から命を頂けて、元気で長生きできるのだとか。
こりゃあ今度は両親を連れて来なければ。少しは親孝行もしないとね。
大切なあの人に贈りたい
珍しくそんな殊勝な気持ちになって山門を出ようとすると、お守り授与所があった。赤いキーホルダーが目に入った。おお、これはまさしく先程触れてきた命の柱ではないか。
手に取ってみると、とても精巧に出来ている。なんとルーペで見るとちゃんと字が読めるのだとか。これは驚きである。
下部の輪蔵(回すと読経の功徳がある)の中に願い事や名前を書いた紙を入れられるようになっていて、キーホルダーが揺れる度に般若心経やダラニが自動的に読まれて
功徳(幸せの種)が貯まっていくそうだ。これは便利である。どんな人が買っていくのか聞いてみると、観光の記念に自分用のを一つと、家族や友人の健康と長寿を願って
プレゼント用にと数個買っていかれる人が多いそうだ。みんな随分とお優しいじゃあ〜りませんか。職場でもその優しさを僕に向けて下さい。お願いしますよ、ほんと。
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