安養山極楽院西方寺(あんようざん ごくらくいん さいほうじ)
安養山極楽院西方寺の開山は正治元年
(1199)に浄土宗の開祖法然上人が善光寺を訪れたときに、現在の権堂の往生院の地に開創したと伝えられています。
また、弘法大師が大同二年に建立した宝乗寺がその時に浄土宗に変わったとも言われます。
法然上人の直弟子の証空上人も滞在したようです。浄土宗の三祖然阿良忠上人記主禅師が、宝治二年(1246)五十才の時に訪れ、『観無量寿経』を講義し、西方寺二世としてその基礎を確立しました。現在地に移転してから後、永正元年〈1504)に、中興開山したのは證蓮社誠譽上人貴阿光雲良公大和尚です。
1615年に善光寺仮本堂となった後、西方寺は六世称譽演哲上人の代の寛永十九年(1642)に火災にあいました。
西方寺の本堂
西方寺の本堂は、建坪112坪、十一間四方の大建築である。
1700年、善光寺仮本堂となった後、西方寺は1751年、1760年、1773年等に火災にあいましたが、善光寺天蓋、観経曼荼羅、釈迦涅槃図が当時のまま残っており、安永七年(1778)の本堂修理と記す棟礼とその建立勧化帳〔天明7(1787)年記載〕さらに随勝院火災の什物預り文書からも大きな被害ではなく、現在の建物のままであったようです。
本堂内陣の須弥壇の本尊は阿弥陀佛座像で、左右に観音菩薩像と勢至菩薩像が安置されています。
一段下がると左石に善導大師像と法然上人像、その左には善光寺大本願歴代上人のお位牌を中心に西方寺歴代上人位牌と釈迦涅槃像、右には地蔵菩薩、永代施餓鬼の各大位牌が安置されています。
長野駅から西方寺へのご案内
長野駅から善光寺方面へのぼっていく途中に西方寺はございます。善光寺周辺の地図、および西方寺周辺の地図は、下記にpdfファイルがございますので、「ゆかりの地」マップとあわせて印刷してご覧になっていただけます。
西方寺周辺地図(221KB)
西方寺の本堂内の品々もぜひご覧下さい。
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