善光寺仮本堂
西方寺第五世正譽究呑上人の代の元和元年(1615)三月十三日に善光寺本堂が火災を被り、善光寺如来は西方寺へ避難して仮本堂となりました。
次に元禄十三年(1700)七月二十二日に善光寺が火災にあった時も、西方寺へ善光寺本尊が移り、宝永四年(1707)八月十三日まで七年間善光寺の仮本堂となりました。
その時の善光寺の香炉が、大本願歴代上人のお位牌の前に置かれています。
2007年9月には、善光寺本堂再建300年善光寺如来尊西方寺7年間遷座記念事業がありました。
善光寺大本願歴代上人大位牌
善光寺大本願菩提所として、歴代上人のお位牌をお預かりし御回向いたしております。
善光寺浄土宗大本山大本願上人は晋山式のお練の時に、この大本顧歴代上人のお位牌に礼拝供養して善光寺住職として大本願へ入山します。
近くは現在の善光寺住職である鷹司誓玉上人の平成九年の晋山式にも練元でした。その記念の菊の紋章の入った前机が大位牌前に献納されています。
江戸時代の善光寺の天蓋(てんがい)
宝永四年に西方寺から善光寺へ本尊が帰られる時について、西方寺古文書では「その日、西方寺御仮屋より本堂へ如来御入佛供養の行列次第の第十六番目に、麻の白布をもって屋根の四方を巻いた如来御供殿を、中衆十三人如来の左右に御供し、御供殿は中衆一家の者が奉持して第十七番目に天蓋を四人で持ち、この天蓋は西方寺へ下された」と記しています。
この天蓋は現在本堂外陣の天井にあります。
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